*この作品はぶんか社「2008ケータイ着うた&着メロカタログvol.18」に紹介されました!

Shorty!〜僕の彼女〜

Shorty!〜僕の彼女〜のお部屋です。 本編、スピンオフ、番外編などお楽しみください。 メルマガの発行も開始しました★

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目次

2009/10/11 09:25 

Shorty!〜僕の彼女〜

◆あらすじ
イケメンヘアスタイリスト「海渡」23歳。モテモテの店長…ついたあだ名は処女キラー。田舎から上京し、入店したばかりの「花子」20歳。彼氏いない歴20年、失恋回数数知れず。処女。天真爛漫、素直な田舎娘に振り回される海渡は……!
「Shorty!」=ショーリィ(女の子・若い娘・魅力的な女・自分のガールフレンドを呼ぶときのフレーズ) 
これ、スラングなんです。
ラッパーなんかが「ヘイ! ショーリィ!」なんて言ってるときは、自分の彼女の事だったりします。
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【目次】

>> つづきを読む
★本編目次★ 
こちらが本編です!全65話完結

★スピンオフ目次★ 
スピンオフ現在連載中。一話完結です。

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Shorty!〜僕の彼女〜(目次) | Comment(1) | Trackback(0) | Top ▲

本編目次

2009/09/05 20:22 

Shorty!〜僕の彼女〜

★本編★

本編はこちらです!どうぞお楽しみください^^




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【本編目次】

>> つづきを読む
●その1 花子泥酔
●その2 花子入社
●その3 花子メール
●その4 花子ホテルイン
●その5 花子ベッドイン
●その6 花子イン!?
●その7 花子ヘルプ
●その8 花子約束
●その9 花子熱帯魚
●その10 花子特訓
●その11 花子猪木
●その12 花子走る
●その13 花子モデル?!
●その14 海渡困惑
●その15 花子号泣
●その16 海渡不安
●その17 ジャニーズにて
●その18 花子お邪魔する
●その19 海渡男気
●その20 海渡敗北
●その21 花子連行
●その22 僕の彼女
●その23 Shorty…
●その24 初めての商店街
●その25 初めての行ってきます
●その26 初めての忘れ物
●その27 海渡ジレンマ
●その28 桜咲ク。
●その29 初めてのお弁当
●その30 初めてのケンカ?!
●その31 花子決心
●その32 花子告白
●その33 一番になりたい
●その34 スタッフ大移動
●その35 龍次郎と聖子ちゃん
●その36 旅行計画
●その37 佐伯ビーム
●その38 初めてのいい日旅立ち
●その39 初めてのプレゼント
●その40 なんて名前の気持ち?
●その41 おじいちゃん
●その42 山田家の人々
●その43 海渡エケッコーに祈る
●その44 花子ピンチ
●その45 カムアウト
●その46 花子頑張る
●その47 海渡自信喪失
●その48 花ちょうちん
●その49 美容師になりたい
●その50 海渡ピンチ
●その51 花子ボンバイエ!
●その52 離れる?離れない?
●その53 送別会
●その54 海渡走る
●その55 お別れします
●その56 音信不通
●その57 お父さん
●その58 海渡叫ぶ
●その59 傷心
●その60 龍次郎動く
●その61 海渡飛び出す
●その62 神様お願い
●その63 龍次郎
●その64 花
●エピローグ

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タグ : イケメン らぶらぶ 初体験 ラブコメ

Shorty!〜僕の彼女〜(本編) | Comment(2) | Trackback(0) | Top ▲

スピンオフ目次

2009/09/02 12:23 

スピンオフ

本編いかがでしたか?
こちらはスピンオフのお部屋です。本編をお読みになってからお越しくださいね♪
花子と海渡を取り巻く仲間達のお話、お楽しみください★
あなたのお気に入りのキャラがいると幸いです。



【スピンオフ目次】

>> つづきを読む
●その1 佐伯ビーム
●その2 ゴスロリ百合さん
●その3 龍次郎vs花子
●その4 龍次郎vs花子2
●その5 横ちゃんVS優奈
●その6 少し先のお話
●その7 ある日の会話
●その8 最後の番外編


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その8

2008/11/20 21:07 

その8 最後の番外編

こちらは最後の番外編になります
スピンオフではないですけれど、どうぞお楽しみくださいね。

>> つづきを読む
 退院して東京に戻る日、花ちゃんは俺と一緒に新幹線に乗った。
 心配だから送って行くって言って。

 新幹線の中で、夢中になってずっと話してた。
 お互い報告することがたくさんあったから。
 花ちゃんが隣に座っているだけで、気持ちは穏やかで。
 
 あのアパートはもう引越しちゃったけど、新しい部屋に花ちゃんを招き入れる。

「前よりはちょっとだけ広いですねー」

 そう、ちょっとだけ。家賃は倍だけどね。

 パタンとドアが閉まる音がして、花ちゃんは部屋の中へ。


 俺は……いきなり抱きしめてしまった。


 マンションへ向かう間もずっとそうしたいって思ってたけど、まさか部屋に入るなりこんなに昂ぶるとは思ってなくて。
 もどかしくて仕方なくなった。
 ごめん、花ちゃん。
 ごめん、どうにかなりそうなんだ。
 花ちゃんは少し驚いてたけど、なんにも言わずに俺の背中に腕を回してくれた。

 ぎゅっと抱きしめると、すれ違っていた距離がどこかへ行ってしまう。
 花ちゃんの体温、鼓動、息遣いが俺の腕の中へ戻ってきた。
 胸が一杯になる。

 それから彼女の顔を上げて、キスをする。
 それは驚くほどの幸福感を伴っていて。
 色を失っていた俺の部屋が一気に変っていくみたい。
 何度もキスをする。
 キスをしながらコートを脱がして。
 花ちゃんの髪の毛をくしゃくしゃにしてしまった。
 気持ちが急いて止まらない。

 こういうのなんて言えばいいんだ?

 いくら抱きしめても、唇を重ねても足りなくて、胸が苦しくなる。
 泣きたくなるような焦りが襲ってくるんだ。
 でもそれがどこか心地いい。
 花ちゃんが欲しくて、愛しい気持ちが溢れて、止められない。

 もっともっと一つになりたいんだ。
 花子の心と体と、両方欲しい。今すぐに。
 別に消えてなくなるわけじゃないのに……俺はどうしてこんなに焦るんだろうな。
 自分で自分に苦笑いだ。 

 シャワーも浴びずに、そのままベッドに押し倒す。
 花ちゃんも何も言わなかった。
 何度キスをしても気が済まない。

「少し寒いだろ?」

 唇を離し、エアコンのスイッチを入れる。花ちゃんはクスクス笑ってた。
 二人でベッドに潜り込む。布団を被って笑いながら抱き合った。
 柔らかくて温かいドームの出来上がり。
 一枚ずつ服を脱がして、肌と肌をぴったりくっつけると、すっごくあったかい。
 背中越しに触れる唇に花ちゃんの肌は熱くなってくる。

「やっぱりこれが一番あったかいな」

 コクンと頷いて、俺の胸にぴったりと寄り添う花ちゃん。
 柔らかくて丸みのあるその体は俺を安心させてくれる。
 
 エアコンの音がグンと鳴る。
 小さな音でステレオに歌わせる。
 花ちゃんのすべてにキスを落としていく。
 せつなそうに歪む表情も、こぼれる吐息も、俺を満たしてくれる。
 こんなにも人肌が恋しくて、求める気持ちってあるんだな。
 鼓動と衝動が重なりあう。
 もっともっと触れたい。触れて欲しい。もっと、ずっと。

 花ちゃん、今、俺は君への気持ちで一杯だ。
 きっと同じだよね? それがすごく嬉しいんだ。
 すごく幸せだ。
 こんな気持ちは……そうそう簡単に味わえない気がする。
 今までの辛かった日々が、それすらも愛せるような気になるよ。
 だってあの時間が、君が俺にとってどんなに大切か、教えてくれたからさ。

「俺、花子を愛してる」

 やっと言えた。
 ずっと言いたかった。
 もっと簡単だと思ってた、昔の俺は。
 花ちゃんにはどうしてか、言えなかった。
 花ちゃんと出逢ってから、こんなに時間が経ってるのに、今やっと口にする事が出来た。

「愛してるんだ。だからずっと一緒だ。ずっとだぞ。お墓も一緒なんだぞ」

 どんだけ陳腐なんだよ。
 全然カッコ良くねえし。
 でもそれでも構わない。他に言葉を知らないんだ、俺。
 花ちゃんは黙って俺にキスしてくれた。
 それは今までに無いくらい、深い深いキスをしてくれたんだ。

「ワタシのほうがたくさん愛してますよ、きっと。絶対負けませんっ」

 唇を離してニイって笑う。
 悔しくて可笑しくて、俺はまた花ちゃんを押さえつける。
 疲れきって眠るまで、何度も抱きしめた。


 
 ◇◇


「うう〜、み、美由紀さん、ほんとにキレイですねえ……」

 さっきから隣で泣き過ぎの人がいる。
 何回もティッシュで鼻をかんで。

「ちょっと……はじまったばっかりなのに、泣き過ぎだろ?」

「ああ、す、すみばせん……だ、だってえ……」

 俺が小声で注意すると、花子はまた鼻をかんで。
 それが思いがけず大きな音だったから、周りの人が驚いて視線を寄越す。
 俺は作り笑いで頭を下げた。

 今日は龍次郎と美由紀さんの結婚式に夫婦で出席。
 神戸まで旅行気分も兼ねて来たんだ。

「あ、青井店長もぉー、ほ、ほんとに素敵でぇ〜……グスグス……千代の次に抱かれたいくらいですぅ〜、ズズッ……」

 おい。何言ってんだ。

 いろいろまちがってねえか、それ。
 自分で言い放ってからおかしいことに気付き、目をシロクロさせてる花ちゃん。
 かなりテンパってるようだ。
 おめでたい席だから許すが、時々時限爆弾発言をしてしまうのは昔からだ。
 最初の新郎新婦の入場から泣いている。

 しかし、この二人からはなんの前触れもなく、突然招待状が来て……。 
 俺と花子は「いええええ?!」と同時に声をあげた。
 それから慌てて神戸に電話して……。
 なんでも付き合って三ヶ月目にもう結婚を決めたってんだから驚いた。
 でもなんか納得、そして安心。なにかのCMみたいだな。
 あの二人なら大丈夫だろ。

 白無垢の美由紀さんと羽織袴の龍次郎はめちゃくちゃ絵になってる。
 つか、龍次郎が緊張してるのがいいぞ。
 あいつでもあんな顔するんだなあなんて俺は面白くて。

 その顔見てたら、プロポーズっぽいことを花子に言ったあの時を思い出してしまった。
 もっと気の利いたこと言えばよかったなあなんて思ったり。
 だってつい口から出ちゃったんだ。プロポーズはもっとちゃんとしたかったのにな。
 でも花子はそれがあのまま墓に入っちゃうくらい嬉しかったんだって。
 そうなったら俺は激しく後悔しただろう。

「海渡さん、大丈夫っすか? 花ちゃん」

 披露宴の半ばを過ぎると、ロボが心配そうに声をかけてきた。
 酔っ払った花子の顔が茹ダコみたいに真っ赤だったからだ。

「うーん、まあ飲ませてあげて? ロボも飲めよ」

 俺はロボのグラスにビールを注ぐ。

「お前のトコはどうなんだよ」

「え? ええ、まあ……今は一緒に暮らしてます」

「すげえな、続いてんだ」

 ロボはなんとあの佐伯さんと一緒に暮らしてる。
 二人が付き合ってるって聞いた時、俺はそれこそ一回転しそうなぐらい驚いた。
 ひゃああ、手を出さなくて良かったよ〜、いろんな意味で。
 神様に感謝したよ、あの時は。

 しかしロボと佐伯さんの組み合わせは本当に意外だったなあ。当の本人達もそう思ってるみたいだし。
 でもお互いに今までに無いタイプってのは案外上手くいくかもしれないね。
 俺が言うのもなんだけどさ。

 ウエディングドレスの美由紀さんが登場するとまた花子が泣き出した。

「おおお……」

 見事な泣きっぷりに俺とロボは顔を見合わせる。
 仕込みの業者なのかってなくらい、いい泣きだ。
 ティッシュの山がすぐできる。それを何度もさりげなく片付けるホテルマン。

 俺らも余興とか言って歌わされたりなんかして。

 そういや俺と花子の結婚式の時、アマゾネス軍団が全員花魁の格好で出てきてサンバを踊ったときは圧巻だったな。
 扇子から水が飛び出したりしてたし。水芸って初めて生で見た。
 天井から紙ふぶきまで降ってきて……。
 パンっという花火の音がして金色の紙ふぶきが降ってきたとき、新郎の俺はポカンとバカみたいに口を開けていて、それがしっかりDVDに映っている。
 一体どのくらいの期間をかけて仕込みをしたのか。もうアレは余興の枠を超えたショーだろう。
 そしてあの衣装はどっから調達したのかと聞いたら、自前よときよ子さんが言い放ったので驚いた。

 大体あの結婚式は最初っから驚きの連続だったんだよな。
 
 朝、花ちゃんが支度をしてる部屋に行ったら、カツラをつける前で、頭に白い布を巻いたまま、サンドウィッチを頬張っていた。

「あ、おひゃようございますう」

 口をモグモグしている横でおじいちゃんが文金高島田のカツラを被って座ってる。

 な、なんだ?!

「あ、あはは、おじいちゃん、ちょっとつけてみたかったんだって……」

 あ、ああそう。びっくりしたよ。
 そういう風習があるのかと思ったじゃないか。
 コロボックルが高島田ってどんだけ不思議な生き物なんだ。
 花ちゃんは喜んで写メを撮っていて、俺も並んで撮られた。
 そしてその写真はその後、秋田毎日新聞の、今週のお茶目さんのコーナーにデカデカと掲載されるハメに。
 図書カードが送られてきた。


「ブッ……!」

「何笑ってるんすか?」

 あの時のおじいちゃんを思い出し、吹き出してしまった。
 ロボが変な顔して覗き込んでいる。

「なんでもないよ」

 キャンドルサービスが始まった。
 キャンドルではなく、一斉に卓上のオイルランプが灯るっていうタイプだった。
 俺達の時は超オーソドックスなキャンドルサービス。
 なんでも花ちゃんが皆さんのお席にご挨拶したいからってことで。

 あの時、龍次郎とロボと横ちゃんの席の上のキャンドルにはロブスターが刺さっていた。
 ちくしょう、てめえらと笑顔のまま呟いている俺の口元が、DVDでははっきりと読める。
 最近のはなんてしっかり映るんだろう。

 そのうち龍次郎の挨拶が始まった。
 参列者や両親に謝辞を述べる龍次郎は、最初と違ってえらい堂々としてて、ちょっと悔しいくらいカッコいい。

 隣を見るとナプキンで顔を覆って嗚咽している人が。
 どんだけ泣いてんだ、今日一日で。

「去年、僕より先に結婚した同僚がいて……」

 ん? それって俺と花子のことかな。

「二人にとっては試練の連続があって、それを僕はただ見守るしか出来なかったんですけど……とてもお互いに想い合っている二人でして……ついにその試練を乗り越えて一緒になりました」

 花子も気がついたのか俺の顔を不思議そうに見ている。

「僕はそんな二人の姿に背中を押してもらったんです。新しい人生を迎える勇気をもらったと思っています。あの二人の必死な姿を見て、僕も頑張ろうと、誰かを幸せにしたいと……周りの人達を笑顔にしたいと……願えるようになった気がします」

 美由紀さんが泣いている。すごくキレイだ。

「僕は、本当にいい仲間がいて幸せです。美由紀と二人、心から皆様に感謝申し上げます」

 深々と頭を下げる龍次郎に会場は拍手で一杯になった。
 花子はまたボロボロ泣いて、ロボまで拍手しながら泣いてる。
 俺も涙が出そうになって……。
 心の中で呟く。

 (ありがとう、龍次郎)

 俺は花子の手をそっと握った。
 花子は泣き笑いの顔で、ぎゅっと握り返してきてくれた。
 


 花子、俺達は幸せだね。


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その7

2008/11/19 21:14 

その7 ある日の会話

女二人ってエンドレスだったりしますよね?


>> つづきを読む
「ちょ、百合さん……またそんな格好して」
「何? いいじゃん。だってライブあるんだもん。優奈それよっかさ、やっぱボーカルのハイネケン様って山下海渡店長に似てると思わない?」
「は? え? 誰と誰がっすか?」
「だから、ジーザスパパスアンドママスのハイネケン様と山下海渡店長」
「あ、みつお?」
「そ、みつお」
「……似て……似てるよ、似てる」
「やっぱあ、そう思う?」
「目が二つと鼻が一つのとことか、最高に似てる」
「……何、ソレ。まじで言ってんの?」
「え? 他に何か」
「…………」
「百合さん、視力いくつ?」
「左2.0。右0.3」
「あー、じゃあね、じゃあね、今度左っかわだけで見てみ?」
「……いい。右目だけで見る」
「あ、一応気づいてるんだ。よかったあ」
「どういう意味よ」
「だって海渡店長の倍はデカイよ、あの人の顔」
「それを言うな」
「いや、ビジュアル系ボーカルには致命的じゃね?」
「いいのよ。下町のボーイ・ジョージって言われてんだから」
「誰それ?」
「あたしもよくわかんないわ」
「じゃ言うなよ……」
「それより、あんたジャガーとどうなってるのよ」
「誰それ?」
「横田徹平よ」
「……ジャガーって……」
「どうなのよ」
「いや、どうもない」
「朝までカラオケの後は?」
「全然何も無い」
「スキンシップは?」
「だから。お互いの鼻血をハンカチで拭きあっただけ」
「すごい。なんかの誓いみたい。ヤクザの杯とか……濃いわ」
「はあ?」
「だってお互いの血で血を洗ったんだよ? すごい究極って感じ」
「どこが……洗ってないし」
「なんとなく」
「耽美エロとかBLとか読みすぎだって。やめたほういいっすよ」
「余計なお世話」
「なんか話題うまくごまかしてっけど、百合さんって……店長が好きだったんすね?」
「え! 何それ! なんで山下海渡店長がここで出てくんのよ!」
「……誰も海渡店長って言ってないけどー?」
「な、何よ。ニヤニヤすんのやめなさいよ」
「別にー」
「そうやって……ボリボリボリボリ……お菓子こぼすのやめてよ」
「な、急に……あやしいなー。照れ隠し?」
「ち、ちがうわよ。あんた、そこ掃除しといてよね。蟻がくるじゃん」
「へーい、へいへい」
「自分なんて相手にもされてないじゃん、ジャガーに……」
「は? あー、たぶん押しに弱そうだから、押し倒して乗っかっちゃえば一発っしょ」
「へー、今までそうやって逆手篭めにしてきたんだ」
「ち、ちが」
「でもねー、そんなことしたらジャガーは引くと思うよ。嫌われるから」
「うっさいな」
「大体ね、そんな大股開きで太ももをがりがり掻いてる女なんて駄目よ。ジャガーは女の子らしいのが好きなんだから」
「……やっぱそうかな」
「あんたね、そのまんまのあたしを好きになってってのは虫が良すぎるんじゃないの?」
「うー……」
「王子様はお姫様が好きなのよ。あんたゴミを拾って大事にしてくれる王子がいると思う?」
「……い、いるかもしんないじゃん」
「じゃ、そういうおかしな男でいいのね? ゴミを眺めて一日中ニヤついてるような男」
「う。それは……嫌かも」
「でしょ。じゃ、あんた自分がどうすればいいか考えなさいよ」
「なんか、今日は嫌に説得力あるっすね」
「まあね。無駄に年食ってるわけじゃないから」
「……お、女の子らしくか……」
「てか下品じゃなきゃいいのよ、とりあえず」
「わかった。頑張る。もうおっさんみたいにならないように頑張るっ」
「でさ、ハイネケン様って山下海渡店長に似てると思わない?」

「…………」


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